「Irino Sketch」のたねあかし
個人新聞「Irino Sketch」(イリノスケッチ)のたねあかしです。
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被災地への姿勢

3月9日に福島市の福島テルサで開催された「現代短歌フォーラムin福島」。
私は浪江町出身であり、東京在住ではあるが、
現代歌人協会員でも福島県歌人会でもないので、一参加者として聴講した。

その後二次会で、ある歌人のはからいで、スピーチをさせてもらった。
もしかするとその方は私に、浪江町の悲惨な状態などを話して欲しかったのかもしれない。
しかし、私はその方の期待を裏切ってしまった。
私は短歌フォーラムの感想のほんの一部を、堪えきれずに話させてもらった。
おおまかにいうと2つ。

・中央からの上から目線のような会、対等にしてほしかった。
・「原発詠があまり詠まれない」と言うが、実際、福島の新聞歌壇では詠まれているし、私も詠んでいる。
そういう発言は無視されているような気がして悲しい。

他にも言いたいことがあったのだが、周りの空気が凍り付いていることに申し訳なく思ってそのへんでやめた。
現代歌人協会に気を遣ったというよりも、今回、現代歌人協会を迎えるにあたって、
尽力した福島県歌人会の方々に申し訳ないと思ったからだ。
「有名な歌人の方々」が来福して、励まされた方もいるかもしれない。
でも、やはり中央歌壇と地方歌壇という枠組みではなく、ひとりの人間として、
現代歌人協会の歌人には、福島に住む歌人にもっと耳を傾けて欲しかった。

現代歌人協会の方々の福島に寄せる気持ちはもちろんあったと思うし、ありがたい。
でも、すでに短歌総合誌などで言われていることを再現し、それを福島に押し付けるために開いたのだろうか。
根本的に福島で開くことの意味とは何だったのだろう。
しかも2年が経ち、<支援>という意味だったとしたらそれは遅すぎるだろう。
司会の「みなさん、この機会に(有名な)歌人の方と握手したり写真を撮ることもできますよ。」
と、いう呼びかけにも違和感を感じた。
現代歌人協会の歌人はAKB48なのか。芸能人なのか。

福島県歌人会の方に申し訳ないなあ。と、自己嫌悪に陥っていた二次会終わりに、
ある現代歌人協会の歌人に「三原さんの言う通りだと思うよ。」と、声をかけていただいて救われた。

被災地を訪れる姿勢というのは、やはり言動に出てしまうのだと思った。
歌のうまい、へたを論じても、心を磨いていかないと結果、いい歌は作れないのではないだろうか。
「あなたの地域は貧しかったのだから(原発があったのは)仕方なかった」
と、私に言ったある歌人もシンポジウムで登壇していた。
そして、多くの<中央歌人>が日帰りで福島をあとにしてしまったのも悲しかった。
もちろん忙しく、やむを得ない事情もあるのだろうけど。

気持ちは行動や言動に表れる。
良かれと思っていることでも、被災地を訪れる姿勢によっては、
さらに傷付けてしまうということを知って欲しい。
言葉を使う方々にはなおさら。
 

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福島でチャリティ活動をするのであれば、「お客さん」ではいけない。
福島のためにと言いつつ、負担をかけるのではなく、
一緒になにかを作ったり、一緒に取り組めるような会がよかったのではないか。

3/19追記
このシンポジウムの感想はあくまでも私の主観なので、
この企画に関わっている方々の話をもとに書いたわけではないことをことわっておきますね。
私の思い込みや誤解もあるかもしれません。

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